植物園から食品検査

私は新卒で植物園に正社員で務めていました。一年勤めて、自分には合っていない、続けられないと思い、食品会社の検査の仕事に派遣社員として転職しました。植物園で務めることはその植物園が好きで長く憧れでしたが、実際に就職してみたら、社長はワンマンで、そして、あまり研修がないまま、自分の母親程の年齢のパートさんの管理や指示を任され、とても私にはつとめることができませんでした。

パートさんはひよっこの私の指示を聞いてくれず、私の上司はフォローしてくれず、いろいろ努力はしましたが、毎日は辛くなってしまいました。それに、お給料もとても低く、今後も増える可能性はほぼありませんでした。仕事は大変なのに、貯金もままならないまま、年をとっていくのは恐ろしいと思いました。それならば、特別好きではなくてもお給料が今よりよい仕事をしようと思いました。当時、私がすぐ就職ができて、一番お給料の高い仕事は大手食品会社の食品検査に派遣として働くことでした。

植物園の仕事と食品の検査の仕事の一番の違いは、仕事場が外か中かということです。植物園の仕事は屋外がメインで、開放感はありましたが、季節や天気によっては辛かったです。食品の検査の仕事はほぼ一日中検査室に閉じこもります。取り扱うものによっては汚染を防ぐために窓さえない部屋であることもあります。 また、植物園の仕事では私が実力が伴わないのに、上司という立場でいなくてはならず、そのことが様々な摩擦を生んでしまいました。しかし、食品の検査は派遣なので、指示を受ける立場です。また、大手の会社で、派遣社員が多く勤めていたので、上司の人も派遣社員の扱いに慣れていました。指示はとても分かりやすく、また、さまざまなことを学ぶ機会があり、スキルアップもできました。

植物園の仕事は長靴や軍手、作業着などは全て自分で用意しなければなりませんでしたが、食品の検査の仕事は制服は貸してくれ、洗濯までしてくれました。靴だけは自前でしたが。また、派遣社員なので、交通費と給料は出ませんでいた。しかし、残業代はしっかりと出ました。福利厚生はどちらもしっかりとしていました。しかし、派遣社員だと、健康診断は自分で有給をとり、自分で病院をさがし、予約をして受けなければなりません。植物園の仕事は勤務中に健康診断を受けることができました。

転職前は仕事は大変で、待遇があまりよくなくても、正社員であることを手放してはいけないとおもいました。また、私の持っている知識や技術程度では他にできる仕事はあまりないだろうと思っていました。しかし、実際に転職してみると、生涯年収はともかく、月額のお給料は派遣社員もそれほど悪くありませんでした。また、できなくても、教えてもらう機会は沢山ありました。そして、それを生かして、さらにお給料の良い場所に行くこともできます。待遇の悪い正社員で居続けるよりも居心地が良かったです。また、植物園を続けることが出来なかった私を誰も「根性なし、我慢が足りない」とは言いませんでした。「勇気あったね」と言われることの方が多かったです。」「

異業種転職は未経験の連続でとても大変なことばかりです。だからこそ、若さが武器になります。異業種転職を考えているのなら、少しでも若い方がいいです。そして、経験や知識の不足はやる気で補いましょう。少しでも早く馴染めるように、努力と勉強をしましょう。 外から見える仕事のイメージと実際に働いて見える仕事の苦労や楽しさが違うことはよくあることです。どの仕事も大変なことも変なこともあります。「こんなはずじゃなかった」ばかり言わず、受け入れる努力をしましょう。そして、自分が仕事に慣れてから、少しずつ変える提案や努力をしてみましょう。